いい時間

みんな ほっこり いい時間。そんな対談セミナーです。

【いい時間番外編】落語 x ビジネス そのプレゼンに「まくら」はあるか? - 公式レポート

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お待たせしました。『みんな ほっこり いい時間』をコンセプトにした対談型セミナー「いい時間」の公式レポートです!

 

2014年12月23日のクリスマス・イブイブに開催されたテーマは、『落語 x ビジネス そのプレゼンに「まくら」はあるか?』。祝日かつ、恋愛ムードが漂う日にも関わらず、沢山のお客さんに来ていただきました。しかも今回は、いい時間はじまって初の“番外編”にしてテーマが『落語』です。

 

WEB系やデザイン、PRなどビジネスのいい話が多かった「いい時間」としては異例なセミナーにも思えますが、タイトルを見てみると「落語 x ビジネス」の文字が…。

 

そうなんです! 今回は落語とビジネスを結びつけたセミナーを開催しました。

 

落語がどうビジネスに繋がるのか気になりますよね?

 

というわけで、いい時間に参加できなかった方に向けて早速レポートしていきたいと思います。申し遅れましたが、レポートをお届けするのはゲリラPR活動家の砂流(スナガレ) です。最近はニュースサイト『しらべぇ』で記事を書いたり、アメリカザリガニの平井さんと『スーパーピコピコクラブ』というゲーム実況動画にも出演しています。

 

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まずは、今回のいいゲストのご紹介から。

 

落語家で、『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』の著書でもある立川志の春さん!

 

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星海社の編集者で『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』の編集担当の今井さん。

 

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ライターを担当されたフリーライターの宮崎さんです!

 

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今回のいい時間は、上記でさらっと触れておりますがあなたのプレゼンに「まくら」はあるか?というビジネスパーソン向けの新書を出された立川志の春さんに、落語を披露してもらいながら「プレゼン」に役立つノウハウを教えてもらうというのがメインです。

 

 

加えて、星海社の今井さんに『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』についてのプレゼンをしていただきました。

 

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こちらが、立川志の春さんの新書『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』

 

セミナーの中で立川志の春さんが「プレゼン」をより良くするために大事なこととして伝えていたのが、

 

①プレゼンを成功させるために「まくら」を活用する

②プレゼンは「間・リズム・調子」を意識する

 

の2つです。

 

早速、この2つについて詳細をお話していきたいのですが、その前にみなさんは「まくら」という言葉をご存知でしょうか?

 

書籍「あなたのプレゼンに『まくら』はあるか?」によると…

まくらというのは落語家が落語の演目に入る前に語る導入部分です。我々はまくらを振ると言います。落語家はまくらの中で、自分が誰なのかという自己紹介をしながら、定番の小噺(こばなし)を入れてみたり、その時々の時事問題を取り上げたりしながら、スムーズに落語本編に入っていく準備をします。つまりはボクシングでいうとジャブ、食事でいうと前菜、歌謡曲でいうとイントロ、ベッドでいうと…もういいですよね。いずれにせよ、本編をどれだけ輝かせるかという点において、まくらがうまく機能するかが非常に大事になってきます。

と語られています。

 

「本編に入る前の準備であり、本編をより輝かせるのがまくら」。

 

これはビジネスマンのプレゼンの場面でも応用できそうですよね。もちろん、今回のいい時間で披露してもらった落語の前にも「まくら」はありました。

 

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まくらの様子

 

立川志の春さんの自己紹介や「いい時間」で落語をすることになった経緯、落語について、最近あった話などなどをお話いただきました。これがもう面白くて面白くて、「まくら」で既に大爆笑が起きていました。お客さんの笑顔を見れば、現場の空気が伝わるかと思います。

 

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実は今回のいい時間。司会の柿次郎を含めて、はじめて落語を聞く人が2/3ほど。序盤はどこか緊張感のある雰囲気だったのですが、「まくら」で場がすっかりあたたまり、はじめて落語を聞く人たちも落語を本気で楽しんでいました。

 

ビジネスのプレゼンでは、場を爆笑させる必要はないと思いますが、場をあたためた状態でプレゼンをするのとしないとでは、プレゼンの成否に差が出るのは容易に想像がつきますよね。

 

そこで気になるのが、場をあたためるための「まくら=アイスブレイク」はどうやればうまくいくのか?ということ。これについて、立川志の春さんが教えてくれたことをまとめました。

 

■前提として

まくらは前提としてプラスの状態にもっていかないといけません。そのために大事なのは何を言うかでも、僕は面白いんですよ!というアピールでもなく、「あなた(達)に興味があることを表す(伝える)こと」。

 

■伝えるために重要なこと

相手に伝えるために重要になってくるのが「相手の頭のなかに絵を浮かばせられるかどうか」。こちらについては書籍で詳細なお話が載っていたのでご紹介します。

たとえばIT系の企業につとめている人は、顧客のITリテラシーが高いか低いかによって話す内容やトーンを意識して変えているはずです。相手がどれだけの事前知識を有しているのか、どのような気持ちで望んでいるのはを探る。「相手が何を求めているのか」が分かったら、次は「語る内容と相手の頭のなかをリンクさせる」作業です。イメージが浮かびやすいように工夫して、話を構成していきましょう。


体験談を会話調で組み立ててみるのがオススメ。会話調で体験談を組み立ててみると、少し絵が浮かびやすくなります。

 

■どんな話をすると良いか?

どこでも話している内容ではなく、できれば特別感を出した方が良いそうです。そのために「今日来る前にあった話」でも大丈夫。時事ネタ失敗談などは取っ付きやすいので「まくら」向きとのことでした。

 

次に、プレゼンに大事なこととして「間・リズム・調子」を意識することを教えてくれた立川志の春さん。

 

ただ、この「間・リズム・調子」…。言葉で説明してもらったというよりも、立川志の春さんが実践した「まくら」や「落語」でその大事さを教えてくれたようでした。おっと、これではレポートを読んでいる方に伝わらないので書籍より引用させてもらいますね。

 

■リズム

リズムはおおまかにいうとテンポのようなもの。ビジネスシーンでのプレゼンテーションを練習する際は、相手が心地よく聴けるリズムがどれくらいのものなのか意識して見ると良い。

 

■間

間は、聴く相手に情景を想像する時間を与えることによって、具体的な絵を浮かばせることができるための時間。今何が起きているかということを理解して想像してもらう時間を与えるということが大事。
間は、話し相手から発信される一方的な話法ではありません。聞く側との呼吸を合わす双方向のものでなければいけません。

 

■調子

調子は音楽でいうとメロディーに当たる部分になります。音の高低や強弱、抑揚とでもいうべきでしょうか。リズム、間にくらべると「演じる」という部分に近い要素だと思います

 

と、いい時間のセミナー内容をざっくりまとめてみました!

 

少し真面目な話に聞こえますが、現場では立川志の春さんがプロのトークで盛り上げてくれて、常に笑いに包まれた楽しい「いい時間」となりました!

 

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ちなみにこの日、立川志の春さんが演じられた演目はコチラ。

 

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1.金明竹

2.だいじなもの

金明竹」は古典落語、「だいじなもの」は立川志の春さんが作られた新作落語です。

あとから聞いた話ですが、「まくら」で話している時に、会場をリサーチしながらどの落語が会場に適しているかを探りながらこの2つの落語に絞ったそうです。すごい!

 

まさに「まくら」の大切さを実感できるエピソードですよね。

 

そして、いい時間で忘れてはいけないのが懇親会の時間といいカレー!

 

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今回のカレーも美味しかったぁ〜。

 

今回は番外編な上に祝日のお昼すぎのイベントだったので、カレーはナシにしようかという話もあったんですが、星海社の今井さんたっての希望でいつも通りカレーを提供することになりました!(今井さんのおかげで美味しいカレー食べれました!ありがとうございます!)

 

懇親会では、立川志の春さんの書籍の販売とサイン会も開催されました。どちらもすごい行列が! 会場の方が本気で落語を楽しんでいたのが伝わる一場面でした。

 

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今回のレポートは以上です。

 

このレポートを読んで、『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』が気になった方はぜひご購入ください。

 

まだまだここに書ききれていない“プレゼンのノウハウ”が散りばめられていますし、落語により一層興味が湧く内容になっています!

 

そして、ぜひとも立川志の春さんの落語イベントにも足を運んでみてください。落語がはじめての方でも楽しめること間違いなし。せっかく日本人に生まれたのであれば何百年も庶民に親しまれてきた落語を体験しないなんてもったいないですよ!

 

立川志の春さん、今井さん、宮崎さん、ありがとうございました!

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●次回予告!

2015年2月27日(金)19:00〜22:30

新春!日本酒×アイデアソン
ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう


次回は日本酒を飲みながら、日本酒を世界に売り込むための方法を
ワークショップとして一緒に考える「いい時間」です。

日本酒の基礎知識や日本酒ブームの現状、秘めたるポテンシャルまで
インプットの時間も用意しています!

詳細は追って!

 

■「いい時間」とは?
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株式会社バーグハンバーグバーグの徳谷柿次郎(WEBディレクター/広報)と株式会社LIGの吉原ゴウ(副社長)、そして株式会社クリスクのFujiko(秘書)が思いつきで始めたトークショー&セミナー運営団体。会社はバラバラなゆかいな仲間たちと共に「いい時間」を提供すべく、日々奔走中。


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