いい時間

みんな ほっこり いい時間。そんな対談セミナーです。

「いい時間 - ドラえもん のび太と空中散歩 × トレンドコースター」 公式レポート

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11月14日に開催された「いい時間」の公式レポートです。第4回目となる今回のテーマは「ドラえもん のび太と空中散歩×トレンドコースター」デジタルとリアルの中間にある未知なる体験作り」。


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週末限定で会場の「いいオフィス」でお手伝いをしている現役女子大生・ののこがお届けします!


Yahoo! JAPANの画期的なWebプロモーションの代表作である「ドラえもん のび太と空中散歩」、検索ワードとジェットコースターを掛け合わせた体験型アトラクション「トレンドコースター」に焦点をあて、ヤフー側の担当者、開発者側の視点でそれぞれ語っていただきました。


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ちなみに今回のゲストスピーカーは過去最大の7名。ちょっと多いですよね(笑)。

ドラえもん のび太の空中散歩チーム
 ○渡辺淳さん / Yahoo! JAPAN 演出プロモーションサービスマネージャー
 ○塩田誠次さん / バスキュール ディレクター
 ○小野寺正実さん / バスキュール テクニカルディレクター
 ○熊田貴之さん / ブルーイノベーション代表取締役社長

●トレンドコースターチーム
 ○那須岳志さん / Yahoo! JAPAN コミュニケーションプランニングチーム マネージャー兼メディアサービスカンパニー マーケティングチーム マネージャー
 ○Saqoosha(さくーしゃ) / dot by dot inc. プログラマー、CTO
 ○鍛冶屋敷圭昭 / AID-DCC Inc.プログラマー、ディレクター


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さらに今回は、オンライン学習サービス「schoo(スクー)」の生中継まで入る豪華版でお届け。東京の方だけでなく、地方在住の方にも「いい時間」を体感してもらえてありがたい限りです。


国民的人気アニメの世界感を疑似体験「ドラえもん のび太と空中散歩」

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のび太と空中散歩とは…?≫
PCとスマホ(orタブレット)を連動!ダブルスクリーンで遊べる体験サービス☆
≪サービス内容≫
1)PCでドラえもんが画面に向かってタケコプターを投げてきます。
2)スマホでそのタケコプターを受け取ります。
3)タケコプターを装着したスマホがハンドルとなって、PC画面上で東京上空を360°空中旋回することができます!

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≪概要≫
・企画の始まりは、「Yahoo! JAPANのトップページ演出」
・“空を飛ぶ体験を届ける”という思いから、東京上空リアル空間を飛ぶことに決定!
・家で&親子で存分に楽しめるアトラクションを目指し、8月22日遂にローンチ!


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タケコプターで空を飛ぶ”こんな夢みたいなことも、思い描けば必ず叶うんだなと実感しました!

無人航空機の可能性と現実

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この想いを形にするため、ブルーイノベーション、バスキュール、Yahoo! JAPANがチームを組んで企画を進めていきました。ユーザーに空を飛ぶ体験を届けるためには、まず「空を飛んでいる」状態を用意しなければなりません。そこで今回使用されたのがブルーイノベーションさんの提供する、無人航空機を活用した360°パノラマサービス「Blue Sky Pano®」でした。

Blue Sky Pano®によって、実際にタケコプターで空を飛んでいる感を忠実に再現することが可能に! ただ、陸には陸、海には海の法律やルールがあるように、空には空の課題があって…場所によっては撮影禁止、地上150m以上は危険だからNG、などなど…。

進行の大きな壁になったのは「自然」!?

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さらに、撮影日の天気がとっても重要。『ドラえもん』の世界観を大切にするために、青空以外はNGとしていたんです。雨、強風はもちろん、曇りの日の撮影もできません。

例えば、国立競技場の撮影日の出来事。限られた数時間での撮影…。天気は生憎の曇り。しかし、「この日程の、この時間しかない!」という状況だったため、強行突破で撮影を決行しました。ひたすら晴天を待ち続けたものの、結局は雲がどんよりとしたパノラマ映像という仕上がりに。

国立競技場解体直前の貴重な映像ではありましたが、『ドラえもん』の世界観にそぐわないという理由から、今回のサービスで使用されることはありませんでした。

このように、『ドラえもん』の世界観を尊重して完成したこれらの映像は、非常に価値の高い、選りすぐりのプレミアム映像ばかりだったんです。


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司会の柿次郎も「たしかに『ドラえもん』っていつも青空ね~」と納得の仕上がり。

この他、ダブルスクリーンというPCとスマホの連動技術の解説では、司会の吉原ゴウ(Web制作会社社長)も「何がどうなってんだか…全然わからない(笑)」とコメント。LIGでの導入はしばらく難しそうです。


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実際にサービスを体験するのが一番なのですが、PC画面とスマホ画面が連動していて、ドラえもんが投げてくれたタケコプターをユーザーが受け取る体験までを用意。スマホを両手に持ち、上下左右に傾けることで東京の空をジャイアンスネ夫たちと共に飛んでいるような疑似体験ができました。


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ローンチ後は、衝撃の400媒体(4マス+web)掲載!
そもそも、媒体ってそんなにあるんですね…。


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さらに同時期、ハリウッド俳優のブルース・ウィリスの頭にタケコプターが……! 「T」の文字がたまたま重なっただけの珍事件のようです(笑)。


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〆もかっこいいですね。続いては『トレンドコースター』です!


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●未知の体験を届ける「トレンドコースター」

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≪トレンドコースターとは…?≫
Yahoo! JAPAN でのリアルタイム検索投稿件数の推移グラフをコースに見立て、検索ワードそれぞれのトレンドを急上昇急降下急旋回して体感できるジェットコースター型アトラクションです。

≪サービス内容≫
1)Yahoo! JAPANのリアルタイム検索で好きなワードを入力します。
2)検索結果のグラフ(推移)にあわせ、コースが形成。検索ワードごとに異なるコースが完成します。
3)コースにあわせて画面が動き、まるでジェットコースターに乗っている感覚が楽しめるます。
4)イベント会場ではオキュラスリフト(3Dグラサンのすごいやつ)を付けてコースターに乗り込むことで、そのリアルな動きを体感できます!

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≪概要≫
・発端は「インターネット広告の未来」プロジェクト。
Yahoo! JAPAN のリアルタイム検索のグラフが、
 閃きによりジェットコースターに見えたことから
 コンセプトは“Feel the Trend!”に。
・「前例のない体験」を作っているのだからこそ、手や足を使って
 スピード感×手間暇惜しまないで検証&制作を繰り返し、
 9月11日ついに世界初公開!

トレンドコースター成功の秘訣は、ずばり“スピード感”でした!

そのスピード感は、企画会議で「トレンドをコースに見立てたアトラクションをつくる!」と決めた翌日…

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プログラマーのsaqoosha (さくーしゃ)さんの手によってデモが完成(笑)。
昨日の話がもう形になっている! 凄まじいスピード感!!

企画会議で大切なのは、チームの熱。この熱はアイデアが座礁しかかっている時はすごく低いけれど、デモや実験など、モノが見えるとチームの熱がグンと上がるんだとか。デモのおかげで具体的な形が見えて、トレンドコースター制作へのボルテージは急上昇したそうです。

企画のGOをもらうプレゼンもすごい


役員プレゼンなどに持ち込まれた場合、意志決定までには日数がかかることが大半。しかし、今回のトレンドコースターの場合はその場でOKだったようです。

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デモ映像と合わせた説明だけではイメージを伝えきれないため、オキュラスリフトをつけてもらった状態でまさかの人力ジェットコースターを再現。コースが急降下して水の中に入る演出部分は、霧吹きでシュッシュッと水をかけたのだとか(笑)。そんなプレゼンが許されるんですね。言葉だけでなく「体験」でプレゼンをしたおかげで、周囲の理解も得やすかったらしいです!


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「体験」をつくるのだから、「体験」でプレゼンをするのが正しい信念だとおっしゃっていました。納得です。

実制作の場面でもスピード感が決め手だった

というわけで企画も無事承認されたので、いざ制作に入ります。どうやらチェコにイメージするコースターに近いものがあるらしい……という情報を得て、すぐにチェコへ向かう御一行。桁外れの行動力が眩しいです。

ただ、チェコの現場で出合ったコースターは、主にレーシングゲーム用に作られたもの。こちら側が想定する使い方に適しているとは決して言えない状況でした。そこで、またまた例の方が登場!

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その場でプログラムを中心にマシンをいじって、こちら側の想定用途を掴んだのです。これにより、その場でコースターの購入を決意。Saqooshaさんの技術力と行動力がなければ、トレンドコースターは形になっていなかったのかもしれません。というか、その場でプログラムをいじって制御するってすごいですよね。

そこからは、ひたすら「いい体験」を創るための手足を動かし検証&制作の日々…。


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しかも、制作に関わる会社の多さときたら…!
名だたる会社が数多く関わることで、誰も形にしたことがない“未来の体験”を作ることができたんだなーと、女子大生目線でも驚きを隠せませんでした。どれだけ大変でも、きっと文化祭のような楽しさがあったんだと思います。



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前例がないことつくっているのだから、とにかく手間暇を惜しまず行動すること。
これ、本当に本当に大切なことなんですね!

そして完成したトレンドコースターがこちら↓
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0dl1BNbPkOk

9月11日のローンチ後は、PRイベント(東京レジャーランド、アドテック東京etc)その他、いろいろな場所へ出展し、ユーザーからも各企業からも高い評価を得ました。

実際に吉原ゴウが乗ってみた様子がこちら。

わりとビビってますね。


【まとめ】*ののこの感想*

“新しい体験をつくる”と言うだけなら簡単です。しかし、それはつまり、誰もやったことがないもの・見たことがないものを創り出すということ!

前例がないのだから、やってみなくちゃわからなくて、誰もやったことのないことをしなければ新体験なんて創り出せません。失敗しても、行動してみる。そのためにはスピードを持って未来に食ってかかる勢いで、取り組んでいくことが大切なんだということがわかりました^^

そして、自分のイメージする世界観にきちんとこだわりを持って妥協せずにクオリティを追求することも大事ですね。

トレンドコースターのスピード感や行動力、ドラえもんの夢を実現するこだわり。未知なる体験をつくるために、クリエイターとして必要なことを教えていただきました^^

あと「デジタル」と「リアル」って、今までは一方がもう一方を侵食していく相反するものだと思われていたのではないでしょうか。デジタルが普及すると、リアルでモノが売買されなくなる、とか。ネットにかける時間が長くて、FtoFのコミュニケーションが極端に苦手になる、とか。

でも、これからは「デジタルとリアルの中間」という領域によって、まだ見たこともない開放的な世界が、どんどん創られていく! そして様々な人たちの手によって、広がっていくんだろうな~と感じました!


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●いいカレーがメインの懇親会

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セミナーを終えての懇親会のお供にはお馴染みのこちら!
カレー&Drinks!


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前日から、仕込んで煮込んで。
今回は、トマトたっぷりのいいカレー♡(100人超分)


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あちらこちらに交流が見られて、

みんな笑顔で
Good Timeでした☆


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今回ご登壇いただいた皆さま&司会のゴウ・柿次郎

今回のセミナーは、いろいろな面で過去最大の「いい(・・)」を更新!
ご来場頂きました皆さま、ありがとうございました。

そして、まだ「いい時間」未体験という方も、次回はぜひ“体験”してくださいね♪


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以上、現役女子大生・ののこがお届けしました♡


●次回のいい時間は12月23日(火・祝)、生の落語&プレゼン論が聴けるよ!

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日程:12月23日(火・祝)
時間:13:30開場、14:00開演(約3時間想定)※懇親会あります
飲食:ミニカレー&ドリンク(お酒&ソフトドリンク)を用意しています
費用:2,000円(飲食代込み)
人数:最大100名
場所:いいオフィス(〒110-0015 東京都台東区東上野2−18−7 共同ビル 3F)

※チケット購入はこちらから
【いい時間番外編】落語に学ぶプレゼン術! 書籍「あなたのプレゼンに『まくら』はあるか?」発売記念イベント | Peatix


■「いい時間」とは?
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株式会社バーグハンバーグバーグの徳谷柿次郎(WEBディレクター/広報)と株式会社LIGの吉原ゴウ(副社長)、そして株式会社クリスクのFujiko(秘書)が思いつきで始めたトークショー&セミナー運営団体。会社はバラバラなゆかいな仲間たちと共に「いい時間」を提供すべく、日々奔走中。


※ いい時間のゆかいな仲間たち
・徳谷柿次郎(Facebook
・吉原ゴウ(Facebook
・Fuji ko(Facebook
・内藤昌史(Facebook
・田中開(Facebook
・中村 詩帆(Facebook
・石井基裕(Facebook
・kasuga shota(Facebook
・森川 芳樹(Facebook
・田 美智子(Facebook
・塩谷 舞(Facebook
・平山 直子(Facebook
・砂流 恵介(Facebook
・楠木 麻美子(Facebook
・宮田 昇治(Facebook

※いいデザイナー
・Nakaya ShinpeiFacebook